処世の経験がまだ浅いと、世俗の悪習に染まることもまた浅いが、経験が深くなるにつれて、世の中のからくりに通じることもまた深くなる。それ故に、君子たる者は、世事に練達になるよりは、むしろ飾り気がなく気が利かない方がよい。そし…
さらに表示 前集2 世を渉ること浅ければカテゴリー: 観想
禅を中心とした先人たちの言葉をまとめました。
前集1 道徳に棲守する者は
人生に処して、真理をすみかとして守り抜く者は、往々、一時的に不遇で寂しい境遇に陥ることがある。(これに反し)権勢におもねりへつらう者は、一時的には栄達するが、結局は、永遠に寂しくいたましい。達人は、常に世俗を超えて真実な…
さらに表示 前集1 道徳に棲守する者は一ノ七 海中に龍門といふ処あり
教え示して言われた。 海中に龍門というところがある。浪がしきりに立つところである。諸々の魚が、この波のところを通り過ぎると、必ず龍となる。そこで、龍門というのである。さて、話というのはこうだ。この龍門というところ、浪も他…
さらに表示 一ノ七 海中に龍門といふ処あり一ノ六 学道の人は後日をまつて、行道せんと思うことなかれ
photo credit: llee_wu 教えを示していわれた。 仏道を学ぶものは、後日まって修行しようと考えてはならぬ。ただ、今日ただいまの時を空しく過ごすことなく、毎日毎日、毎時毎時、つとめはげまなくてはならぬ。こ…
さらに表示 一ノ六 学道の人は後日をまつて、行道せんと思うことなかれ一ノ五 古人いはく、聞くべし、見るべし
ある日、教えを示していわれた。 古人は次のようにいっている、「聞くがよい。見るがよい」と。また、次のようにいっている「経験したことがないなら、見るがよい。見た事がないなら、聞くがよい。」と。そのいう意味は、「聞くよりは見…
さらに表示 一ノ五 古人いはく、聞くべし、見るべし