一ノ四 学道の人、衣食に労することなかれ

いろいろはなされたついでに、教えていわれた。 仏道を学ぶ者は、衣食のことを心配するな。 わが国は、インド、中国のような文化の中央から、遠くはなれた小国ではあるけれど、昔も今も、顕教や密教において有名となり後の世までも名を…

さらに表示 一ノ四 学道の人、衣食に労することなかれ

一ノ三 学道の人、衣食を貪ることなかれ

教え示していわれた。 仏道を学ぼうとする人は、決して衣服や食べ物を、むやみに欲しがってはいけないのだ。人には、それぞれ、その人の一生涯の食べ料がそなわっており、また、寿命がそなわっているのだ。それぞれ与えられた分限以上の…

さらに表示 一ノ三 学道の人、衣食を貪ることなかれ

一の一 はづべくんば、明眼の人をはづべし

道元禅師が教え示していわれた。 他人の見る眼に気をつけようとするならば、よく眼の見える人たちが、どのように思うか、に気をつけるべきである。 私が宋にいたとき、天童山の如浄禅師が、私を侍者にしようとして、「外国人ではあるが…

さらに表示 一の一 はづべくんば、明眼の人をはづべし