平素、粗衣粗食に甘んじている士人には、氷のように清く玉のようなけがれのない心の持ち主が多いが、(是に反して)、美衣美食に奢る輩には、甘んじて奴婢のようなお追従を上位の者にする卑賤な態度がの者が多い。思うに、人間の操守は、…
さらに表示 前集11 黎口けん腸の者はカテゴリー: 観想
禅を中心とした先人たちの言葉をまとめました。
一ノ八 人法門を問ふ
ある日教え示して言われた。 仏法の教えをたずね、あるいは修行の方法をたずねる人があったら、禅僧は、必ず真実のことをもって、これに答えるべきである。そうでなく、相手の理解力の弱さを顧慮したり、相手が初心者で素養もない場合に…
さらに表示 一ノ八 人法門を問ふ前集10 恩裡に由来害を生ず
(人情は翻覆常なく愛情は忽ちに変ずる。)恩情の厚いときに、昔から、ややもすれば思わぬ災害を生じることが多い。それ故に、恩情が厚くて得意な境遇のときに、早く反省して後々の覚悟をしておくがよい。また、物事は失敗した後に、かえ…
さらに表示 前集10 恩裡に由来害を生ず前集9 夜深く人静まれるとき
夜が更けて人々が寝静まった時、独り坐して事故の本心を観察すると、次第に諸々の妄念が消滅して、自性清浄の真心だけが現れてくるのを覚える。このような折に、しばしば応用自在な心のはたらきを体得することができる。かくしてすでに真…
さらに表示 前集9 夜深く人静まれるとき前集8 天地は寂然として動かずして
天地はまったく寂然としていて動かないが、その間にも天地のはたらきは、休むことなく止まることもない。また、日月は昼夜、たゆみなく運行しているが、しかも日月の正しく明らかなことは、永遠に変わることはない。それゆえに君子は、ひ…
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