2-1.貸借対照表

貸借対象表とは・・ある時点における、企業の財政状態(財産の状態)を表す財務諸表()。

■資産の部

・・・現金や預金、さらに企業が比較的短期間に現金化すると想定される初心

  1. 現金及び預金
  2. 受取手形・・・将来の特定の日に特定金額を支払う旨を約束した有価証券(6か月以内に2回不渡りで銀行取引停止(事実上倒産))
  3. 売掛金・・・主たる営業取引(商品販売)を行ったが、まだ代金が未収の場合にその未収分の金額のこと(売買契約に基づく債権で手形ではない)
  4. 貸倒引当金・・売上債権や貸付金などの金銭債権について、将来回収不能を想定して見積もり処理
  5. 有価証券・・・・企業が保有している株式、債券などのこと。売買目的有価証券及び決算から1年以内に満期が到来する社債その他債権の合計
  6. 商品・・・・・・・期末における未販売の商品の在庫に相当する金額
  7. 短期貸付金・・他企業に貸し付けている資金の額のうち決算翌日から1年以内に回収予定の金額

・・・企業が長期にわたり保有し、使用する資産

■有形固定資産

  1. 建物・・・・・・事業活動に使用している建物(社屋、店舗、倉庫等)。取得金額の合計金額及び資産から、減価償却累計額を差し引いた金額が表示
  2. 車両運搬具・・・事業活動に使用している車両など。取得金額の合計金額及び資産から、減価償却累計額を差し引いた金額が表示
  3. 土地・・・・・・事業活動に使用している土地。取得金額の合計額が表示。価値は不変のため減価償却は無い
  4. 建設仮勘定・・・・建築中の立ってもので未完成のもの。手付等で支払った金額を表示。完成と同時に建物などの他の項目に振り替え。

■無形固定資産・・・具体的な形態を持たない資産

  1. 特許権
  2. 実用新案権

■投資その他の資産・・・投資有価証券、長期貸付金などの投資資産のこと

  1. 投資有価証券・・・有価証券(流動資産)及び関係会社株式以外の有価証券の合計額
  2. 長期貸付金・・・・・他企業に貸し付けている資金の額のうち、決算日の翌日から1年を超えて回収予定のもの

■負債の部

■流動負債・・・企業が比較的短期間に現金で支払うと想定される諸負債

  1. 支払手形・・・営業取引を行ったが、まだ代金が未払いの場合、その未払い分のうち手形として振り出した金額
  2. 買掛金・・・・・営業取引を行ったが、まだ代金が未払いの場合、その未払い分から、支払手形の額を差し引いた金額
  3. 短期借入金・・金融機関等からの借入金のうち、決算日の翌日から1年以内に返済義務のあるものの金額

■固定負債・・・返済義務が1年を超える諸負債のこと

  1.  社債・・・会社が長期資金を調達するために不特定多数の個人または法人に対して【社債券】という有価証券を発行することな      どによって生じる債務
  2. 長期借入金・・金融機関などからの借入金のうち、決算日の翌日から1年を超えた日に返済義務のあるものの金額

 

■純資産の部

企業の資金調達のうち主として株主から調達した資金(資本)のこと

■資本金・・・会社財産を確保するための基準となる一定額。(会社法の定める法定資本)

■資本剰余金・・・株主からの出資額であり、資本金以外の事業元手

  1. 資本準備金・・・株主が会社に対して払い込みまたは給付をした財産の額のうち、資本金としなかった額や、その他資本剰余金          から配当を行う場合に積み立てた額など
  2. その他資本剰余金・・・資本金及び資本準備金の取り崩しによって生じる剰余金や自己株式売却時の売却益など

■利益剰余金・・・企業活動によって生じた純資産の額。利益を源泉。

  1. 利益準備金・・・その他利益剰余金(繰越利益剰余金)から配当を行う場合に積み立てた額のこと
  2. その他利益剰余金

●任意積立金・・・会社の意思(株主総会)によって任意に積み立てた利益剰余金

●繰越利益剰余金・・・利益準備金及び任意積立金以外の利益剰余金のこと。通常、株主への配当原資。

■自己株式・・・・自社が発行した株式を市場などから取得したものであり株主資本の控除項目

■新株予約権・・・ストックオプションのように、会社に対して行使する事により、当該会社の株式の交付を受けることができる権利

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