夜が更けて人々が寝静まった時、独り坐して事故の本心を観察すると、次第に諸々の妄念が消滅して、自性清浄の真心だけが現れてくるのを覚える。このような折に、しばしば応用自在な心のはたらきを体得することができる。かくしてすでに真…
さらに表示 前集9 夜深く人静まれるとき月: 2011年4月
前集8 天地は寂然として動かずして
天地はまったく寂然としていて動かないが、その間にも天地のはたらきは、休むことなく止まることもない。また、日月は昼夜、たゆみなく運行しているが、しかも日月の正しく明らかなことは、永遠に変わることはない。それゆえに君子は、ひ…
さらに表示 前集8 天地は寂然として動かずして前集7 醸肥辛苦は真味にあらず
濃い酒や肥えた肉、辛いものや甘いものなど、すべて濃厚な味の類は、ほんものの味ではない。本物の味というものは、(水や空気のように)ただ淡白な味のものである。(これと同じく)、神妙不可思議で奇異な才能を発揮する人は、至人では…
さらに表示 前集7 醸肥辛苦は真味にあらず前集6 疾風怒雨には
暴風豪雨の日には、非常の小鳥までも憂え恐れて悲しげである。(これに反して)、天気晴朗で穏やかな風の日には、草木も生き生きとして喜んでいるようである。してみると、天地には一日たりとも和気がなければならない。(これと同じく)…
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人間は平素、常に耳には聞きづらい忠言を聞き、常に心には思い通りにならぬことがあって、それでこそ徳に進み行いを修めるための砥石となる。(これとは反対に)、もしどの言葉も耳を喜ばせ、すべてのことが心を満足させるようであっては…
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