狭い小さいみちのところでは、まず自分が一歩よけて、相手を先に行かせてやり、また、おいしい食べ物は、自分のを三分がたへらして、相手に譲り十分に食べさせてやる。一歩を譲り三分をへらして与えるという、このような心がけこそ、世渡…
さらに表示 前集13 径路のせまき処は、月: 2011年4月
前集12 面前の田池は、
この現世に処する心構えとしては、できるだけ心を広く開放して、不平不満を抱いて嘆く人がないようにするのがよい。また、死後にまで残る恩恵については、なるべく長く構成に伝えて、人々に乏しいという思いをさせないようにするのが良い…
さらに表示 前集12 面前の田池は、前集11 黎口けん腸の者は
平素、粗衣粗食に甘んじている士人には、氷のように清く玉のようなけがれのない心の持ち主が多いが、(是に反して)、美衣美食に奢る輩には、甘んじて奴婢のようなお追従を上位の者にする卑賤な態度がの者が多い。思うに、人間の操守は、…
さらに表示 前集11 黎口けん腸の者は一ノ八 人法門を問ふ
ある日教え示して言われた。 仏法の教えをたずね、あるいは修行の方法をたずねる人があったら、禅僧は、必ず真実のことをもって、これに答えるべきである。そうでなく、相手の理解力の弱さを顧慮したり、相手が初心者で素養もない場合に…
さらに表示 一ノ八 人法門を問ふ前集10 恩裡に由来害を生ず
(人情は翻覆常なく愛情は忽ちに変ずる。)恩情の厚いときに、昔から、ややもすれば思わぬ災害を生じることが多い。それ故に、恩情が厚くて得意な境遇のときに、早く反省して後々の覚悟をしておくがよい。また、物事は失敗した後に、かえ…
さらに表示 前集10 恩裡に由来害を生ず