一世をおおうほどの大きな功労も(それを自慢する心が少しでも生じたら全く値打ちがなくなるので)「矜」というひとことに相当することができない。(反対に)天下に満ち渡るほどの大きな罪科も(それを後悔する心が本当に生じたらすっか…
さらに表示 前集18 世を蓋うの功労は月: 2011年4月
前集17 世に処するに
世渡りをするには、先を争う時に人に一歩譲る心がけを持つことが尊い。この自分から一歩を退くことが、とりもなおさず後に一歩を進める伏線になる。人を遇するには、厳しすぎないように、一分は寛大にする心がけを持つことが良い。この人…
さらに表示 前集17 世に処するに前集16 寵利は人前に
人から受ける恩恵は控えめにして、他人より先に取ろうとしてはならない。しかし人のためになると公卿は進んで行い、他人に遅れを取ってはならない。また、 人から受け取る物は、もらうべきであっても分相応を超えてはならない。しかし、…
さらに表示 前集16 寵利は人前に前集15 友に交わるには
友人と交わるには、利害打算からでなく、少なくとも三分がたの義侠心を持ち合わせていなければならぬ。また、ひとかどの人物となるには、世俗に流されるのではなく、少なくとも純粋な一点の本心は残しておかねばならぬ。 Related…
さらに表示 前集15 友に交わるには前集14 人と作りて甚の高遠の事業なきも
ひとかどの人物となるには、格別なにも高遠な事業をなさずとも、めいりの俗念さえ払い落とすことができれば、そでもう名士のなかま入りである。また、学問をするに当たっては、格別なにも学識を増やす工夫をしなくても、外物によって心が…
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