前集20 事々、個の有余不尽の意思に留むれば

何事にも、ゆよりを残し控えめにする気持ちというものをもっておれば、造物者もその人を忌み嫌うこともないし、神霊もその人に危害を加えることもしない。しかしもし、事業にも功名にも必ず十二分に満ち足りることを求めたならば、(造物者や鬼神に忌み憎まれて)内部から変事が起こるか、さもなければ、必ず外部から心配ごとを招く結果になるであろう。

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