何事にも、ゆよりを残し控えめにする気持ちというものをもっておれば、造物者もその人を忌み嫌うこともないし、神霊もその人に危害を加えることもしない。しかしもし、事業にも功名にも必ず十二分に満ち足りることを求めたならば、(造物…
さらに表示 前集20 事々、個の有余不尽の意思に留むればタグ: 菜根譚
前集19 完名美節は
完全無欠な名誉や節義などは、自分だけ独占してはならない。(たとえそうであっても)すこしは人にも分かち与えるようにすれば、危害を遠ざけ無難に身を終わることができる。(これに反して)恥かしく汚れた行為や評判なども、すべて人の…
さらに表示 前集19 完名美節は前集18 世を蓋うの功労は
一世をおおうほどの大きな功労も(それを自慢する心が少しでも生じたら全く値打ちがなくなるので)「矜」というひとことに相当することができない。(反対に)天下に満ち渡るほどの大きな罪科も(それを後悔する心が本当に生じたらすっか…
さらに表示 前集18 世を蓋うの功労は前集17 世に処するに
世渡りをするには、先を争う時に人に一歩譲る心がけを持つことが尊い。この自分から一歩を退くことが、とりもなおさず後に一歩を進める伏線になる。人を遇するには、厳しすぎないように、一分は寛大にする心がけを持つことが良い。この人…
さらに表示 前集17 世に処するに前集16 寵利は人前に
人から受ける恩恵は控えめにして、他人より先に取ろうとしてはならない。しかし人のためになると公卿は進んで行い、他人に遅れを取ってはならない。また、 人から受け取る物は、もらうべきであっても分相応を超えてはならない。しかし、…
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