友人と交わるには、利害打算からでなく、少なくとも三分がたの義侠心を持ち合わせていなければならぬ。また、ひとかどの人物となるには、世俗に流されるのではなく、少なくとも純粋な一点の本心は残しておかねばならぬ。 Related…
さらに表示 前集15 友に交わるにはカテゴリー: 菜根譚
前集14 人と作りて甚の高遠の事業なきも
ひとかどの人物となるには、格別なにも高遠な事業をなさずとも、めいりの俗念さえ払い落とすことができれば、そでもう名士のなかま入りである。また、学問をするに当たっては、格別なにも学識を増やす工夫をしなくても、外物によって心が…
さらに表示 前集14 人と作りて甚の高遠の事業なきも前集13 径路のせまき処は、
狭い小さいみちのところでは、まず自分が一歩よけて、相手を先に行かせてやり、また、おいしい食べ物は、自分のを三分がたへらして、相手に譲り十分に食べさせてやる。一歩を譲り三分をへらして与えるという、このような心がけこそ、世渡…
さらに表示 前集13 径路のせまき処は、前集12 面前の田池は、
この現世に処する心構えとしては、できるだけ心を広く開放して、不平不満を抱いて嘆く人がないようにするのがよい。また、死後にまで残る恩恵については、なるべく長く構成に伝えて、人々に乏しいという思いをさせないようにするのが良い…
さらに表示 前集12 面前の田池は、前集11 黎口けん腸の者は
平素、粗衣粗食に甘んじている士人には、氷のように清く玉のようなけがれのない心の持ち主が多いが、(是に反して)、美衣美食に奢る輩には、甘んじて奴婢のようなお追従を上位の者にする卑賤な態度がの者が多い。思うに、人間の操守は、…
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