平素、粗衣粗食に甘んじている士人には、氷のように清く玉のようなけがれのない心の持ち主が多いが、(是に反して)、美衣美食に奢る輩には、甘んじて奴婢のようなお追従を上位の者にする卑賤な態度がの者が多い。思うに、人間の操守は、淡白な生活によってますます磨かれるが、その気概は、豪奢な生活によってしだいに失われていくものである。
無想・無念・無住
平素、粗衣粗食に甘んじている士人には、氷のように清く玉のようなけがれのない心の持ち主が多いが、(是に反して)、美衣美食に奢る輩には、甘んじて奴婢のようなお追従を上位の者にする卑賤な態度がの者が多い。思うに、人間の操守は、淡白な生活によってますます磨かれるが、その気概は、豪奢な生活によってしだいに失われていくものである。